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【親子の読み聞かせ】コツを教えてと言われて伝える、たった一つのこと

ナレーターの職歴や、読み聞かせ会などの経験からか、よく読み聞かせのコツを教えてと言われることがあります。

恐縮ながら、我が子に読んであげて欲しいと言われることもあります。

 

しかし、その言葉が幼稚園や小学校の先生から言われるならともかく、ママやパパから言われたのだとしたら、わたしは恐れ多くてお引き受けすることができません。

なぜなら、目の前にいるその方に、どうやったって太刀打ちできないことが分かっているからです。

 

【1対たくさん】の読み聞かせならば、今までの経験を総動員させて、抑揚や声音、視線といったコツを考えてお伝えすることもできます。

「この絵本なら、ココがいいシーンだよね!」と、ポイントを探すことも可能です。

 

でも、【1対1】。

それもママまたはパパとこどもの読み聞かせ。

そこに勝るなんて、不可能です。

 

若いころは、「誰よりもこどもに喜んでもらえる読み聞かせをするんだ!」なんて息巻いていた時期もありました。

でも、経験や年齢を重ねるたびに、読み聞かせとは何かを考えるようになりました。

 

読む側、聴く側。

読み聞かせによって、それぞれの中で育つ、豊かで深く温かな世界。

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もともとふたりだけの、キラキラした世界が広がっている親子の読み聞かせには、技術以上の確固たる力があります。

わたしの知るコツなんて、その力の前ではゴマ粒みたいな大きさのもの。

 

抱っこされているこどもが、もし言葉を話せたら、「アンタなんかより、ママによんでほしいのよぅ」と言われてしまうでしょう。

 

でも、ふと思うのです。

ゴマ粒でも、ちょっぴり自信をなくしているママやパパの力にはなれるのではないかと。

 

ひらけ、ゴマ!

 

そう。

ゴマ粒ほどのコツは、たった一つだけ。

こどもへの思いが「楽しい」を生む

 

もちろん、もしわたしが読み聞かせ会を依頼されれば、何時間もかけて準備をし、全力で挑みます。

こどもはもちろん、一緒に来てくれている保護者にも楽しんでいただけるよう最善を尽くします。

 

でも、どんなに準備して、どんなに練習しても。

やっぱり「たったひとりのこども」を思う、ママやパパの真剣さには到底及ばないのです。

親になってみて、改めてそう思います。

 

食べてくれないかもしれない食事を準備したり。

逃げられつつオムツを変えたり。

終わりのない夜泣きにつきあったり。

途方もない量の洗濯物をしたり・・・

 

本当に、こどもと暮らすということは、筆舌につくしがたい苦労と孤独をともないます。

 

それでも幸せと感じてしまう親。

こんなにも圧倒的な時間をそのこどもに費やしている存在は、あなたしかいない。

 

結局のところ、たった一人のためだけに注がれる眼差しや声には、プロも先生もかなわないのです。

 

もしも自信がなくて嘘だと感じるなら、いつも読んでいる絵本をこどもに渡してください。

そして、「今日はママ(パパ)に読んでみて?」と言ってみてください。

 

文字が読めるこどもは、たどたどしくも一生懸命読んでくれるでしょう。

まだ読めないこどもは、何度も聞いて覚えたフレーズを口にしたり、時には新しいストーリーを生み出してくれることでしょう。

 

その「読み聞かせ」は、おそらく巧い部類には入らないですよね。

でも、すごく楽しい「読み聞かせ」ではありませんか?

すごく幸せな「読み聞かせ」ではありませんか?

 

こどもが自分を喜ばせるために、がんばって読んでくれている。

その温かくて優しい温度が、絵本の世界に重なって、とても心地の良い上手な読み聞かせになるのです。

 

そうは言っても・・・、と反論されます。

自分のこどもがやることだから何でも可愛いし、上手に思えるのよ。

 

うん。

そう言いたい気持ち分かります。

 

でもきっと、こどもはあなたに、その言葉をそのままそっくり返してくれますよ。

 

自分のママ(もしくはパパ)がやることだから何でも嬉しいし、上手に思えるのよ。

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親子の読み聞かせのコツ

 

とはいえ、読み聞かせのコツはあります。

 

【親子読み聞かせ】のコツ、それはたった一つ。

読み手が自信を持つこと。

 

ママやパパの読み聞かせの最大の武器は、【あなたがあなたであること】なのです。

 

声音を変えてもおもしろい。

抑揚をつけても引き込まれる。

絵の見せ方でも興味がわく。

 

でも、最大の「楽しさ」の源は、あなたが読んでいるということ。

何度噛もうが、台詞を恥ずかしがろうが、いつもの温かで落ち着いた心であなたが読めば、こどもはふわんとした幸せな気持ちに包まれます。

 

ストーリーを追うだけがすべてじゃない

 

自信を持ち、落ち着いてページをめくっていると、こどもの反応が見えてきます。

 

たとえば「桃太郎」と題名を読んで、1ページ目をめくります。

 

「むかしむかし、あるところに・・・」

 

こどもの手がのびてきて、せっかく読み始めた1ページ目をパタンと閉じてしまいました。

 

よくありますよね。

でも、「もうっ、読んでるんだから閉じないでね」なんて焦る必要はありません。

こどもは、あなたの読み聞かせが好きだと自信を持って、こどものやることを追いかけてみましょう。

たとえば、小さな手と一緒に表紙をなでてみてください。

 

こどもは、あなたの読み聞かせが好き。

 

だけど・・・

一瞬にしてめくられてしまった表紙の、サルの顔が気になったのかもしれません。

桃太郎のおでこに巻かれた、桃のマークのはちまきが気に入ったのかもしれません。

 

自信を持てば、余裕がもてます。 

心ゆくまで表紙に寄り道して、それからお話に戻るもよし、そのまま絵本棚に戻すもよし、です。

 

チカラ技より触れ合いを

 

再びお話がスタートしたとしましょう。

 

「・・・川から桃が、どんぶらこー、どんぶらこー、と流れてきました」

 

桃太郎の最初の見せ場ですね。

この後の、桃を割るパッカーンという音も。

どんぶらこ、パッカーンの言い方に、つい熱がこもっちゃいますね。

 

・・・ところが、こどもの反応が薄いこともしばしば。

特に月齢が低いほど、こちらが食いついてほしいところには無関心な顔をするんですよね(悲)。

 

熱演していたママやパパほど、へこみがちです。

でも、落ち込む必要はありません。

 

だって、こどもはあなたの読み聞かせが好き、なのです。

自信を持ってください。

 

自信を持つと、間が持ちます。

笑ってくれなかったこどもを見ると、こどももあなたを見ていませんか?

それも、真顔で。

 

こどもは、あなたの読み聞かせが好き。

 

だけど・・・

不思議でたまらないのです。

どんぶらこに熱が入るほど、いつものママ(もしくはパパ)の声ではなくなってしまうから。

楽しいよりも不思議が勝っている状態なので、反応が薄く見えるのかもしれません。

 

そんな時は、ちょっと趣向を変えてみます。

「どんぶらこー」と優しく耳元で囁きながら、膝の上にのせたこどもをゆらゆら揺らしてみてはどうでしょう?

桃を切るシーンでは、こどものほっぺたを両手で包み、ゆっくりとしたいつもの声で「ぱっかあん」と言いながら、いないいないばあのように手を開いてみてはどうでしょう?

 

そんな柔らかい触れ合いの読み聞かせができるのは、世界広しといえどもあなたしかいませんよね。

 

ちなみに、「どんぶらこ」や「パッカーン」、「がたがた」「ごとごと」「どどどどど」などの熱演は、決して無駄ではありません。

何度も繰り返しているうちに、こどもはそれが「おもしろい音なんだ」ということに気づきます。

 

そうしたら、もうこっちのもの。

絵本でその場面が出てくれば、ゲラゲラ笑いながらリピートを要求し、日常生活でもそのフレーズには笑顔で反応するようになりますよ。

 

自信を持って熱演し、時々力を抜いてスキンシップ読みに切り替える。

どちらも読んでいるのはあなたですから、何の心配も問題もありません。

 

こどもは、あなたの読み聞かせが大好きなのです。

 

むすび

 

「うちの子は、どうして聞いてくれないんだろう」

「きっとわたしが下手だから・・・」

 

そんな風に、しゅんとした表情で相談をしてくるママがいます。

 

でも、わたしから見たら、こどもが別のおもちゃで遊んでいるときでさえ、その子のことを思い、別のママに相談をするほど四六時中こどもを心配しているママは、本当に頑張り屋さんだと思うのです。

 

そんなふうに頑張っているママやパパのことを、こどもはよく見ているし、感じとっています。

 

「絵本、読もうか?」と寄ってきたあなたのことが、こどもは大好き

 

でも、今はまだ読んで聞かされることがお気に召さないかもしれません。

あなたが持ってきてくれた絵本自体に興味を持って、かじってみたり破ってみたりすることが好きなのかもしれません。

あなたが立ち上がったときにスカートが触れたぬいぐるみに、話しかけに行ってしまうかもしれないし、読み始めてうつむいた際に揺れた、あなたの前髪が気になって引っ張るかもしれません。

 

でもそれは、全部あなたが好きだから。

あなたがやることすべてが好きだから、かえって絵本を聞いていないように見えてしまうのでしょう。

 

でも親子の読み聞かせの場合、それらがまるごと全部「読み聞かせの時間」です。

とっても素敵な、豊かな読み聞かせをしていることに、自信を持つこと。

コツは、それしかない。

それで十分。

 

ママやパパだからこそ作り出せる、幸せで温かな時間を、めいっぱい堪能したいですね。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

この記事が、何かの役に立てば幸いです。

 

 

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